すぽさん投資ぶろぐ

「成長、ビジネスモデル、割安」を軸にした中長期投資ブログ


6861キーエンス(3.0)

営業利益率50%以上を誇る奇跡のメーカー

センサーを中心とする計測機器メーカーで社員の給料が高いことでも有名です。ポイントはなんといっても営業利益率が50%以上である点でしょう。
高利益率の秘密をファブレス(生産の外注)で効率を追求していているためだと謳っている人もいますが的外れです。外注して利益率が上がるのなら誰も苦労しません。キーエンスは「競争しないこと」を徹底的に追求して利益率を高めています。

  1. 営業がお客様を徹底的に知る
  2. センサーを使って効率化できる業務を探す
  3. それにマッチする商品を作る(ファブレスで機動的に創る)
  4. 価格は効率化する前(例えば人が4人かかっているなら年間2,000万円ぐらい)と比較して競争力のある値段にする(例えば200万円)。原価をベースには値付けしない。(新しいソリューションであれば競合はいないのでこの値付けが可能となる)

一番大切なのは1と2ですのでここに企業の殆どの力をかけています。技術が分かりお客様が分かり商品企画ができる社員を育て、競争をしない商品を創り、利益率を高めているというのがこの企業の本質です。ビジネスモデルというより企業モデルと言えそうです。

一方、この企業は(一般)株主を向いているようには思えません。もともと大きな投資を行わない業態で大きなキャッシュを必要としていないのに関わらず配当性向が低く、どんどん企業内にキャッシュが貯めこんでいます。当然企業としての投資先もないので現金か有価証券で運用をしているだけです。まぁそれでもPBRをベースに株価は上がるはずですし財務健全性は上がり続けるわけですからそういう企業なのだと思うしかありません。

株価の割安度は普通です。
(2011年7月10日現在) 22,560円 PBR 2.10倍 PER 22.5倍
自分の平均購入単価 (購入していません)

企業としては非常にユニークで魅力的なのですが、投資という点では成長力の弱さと株価の高さから魅力的とは言えません。15,000円を切るようにならないと面白みはありません。お買い得度は3.0です。
むしろ社員になったほうがやりがいと高給を得れて幸せでしょうね。

ウェブ更新:08.ビジネスモデル④:トップシェア

08.ビジネスモデル④:トップシェア 更新しました。

なぜビジネスモデルを重視するのか②

一体何が1,000円のものを900円で売らざるを得なくしたり、1,100円で売れるようにしているのか。それはもちろん「競争」に他なりません。例えば原価500円、開発費100円、販売費350円の商品があるとします。複数の企業のコスト構造がほとんど同じだとすると利益が出ればOKということで950円まで下げる競争が始まります。で、たくさんの企業が競争すればほぼ950円となり(場合によっては950円を切ることもあります)、少しの企業で競争すれば1,050円ぐらいにはなるかもしれません。
値付けはコストをベースに決めるのが常識と思っている人もたまにいますが、それは競争が当たり前の業界にいる人の常識であって、本来はお客さんが買ってくれる値段であればどんな値付けでもよく、「競争」が価格をコストに貼りつけているだけです。

ビジネスモデルとはこの「競争」がうまいこと弱まる様になっている仕組みのことだと私は定義しています。(ビジネスモデルの種類については、ウェブページ(このサイト左側)をご覧ください。)

ビジネスモデルを持つ企業とは、ちょっとした価格決定権をもつ企業ということであり、それによって収益が非常に安定してきます。

私がビジネスモデルを重視するのは、その有無が企業の収益力・安全性に直結しており、ビジネスモデルの形によって営業利益率が大体予測できるからです。

なぜビジネスモデルを重視するのか①

私が株を買う場合は、割安、成長、ビジネスモデルが揃っていることを基本的条件にしています。では、なぜビジネスモデルを重視しているのかについて記載しておきます。

株主にとって最も大切な指標である利益は、実はほんのちょっとの価格決定権によって大きく変化するものです。

例えば、1,000円の商品を1,100円で売ることができたとします。このことはお客さんにとっては大したことではなく、ある商品が10%ぐらい高くなっても購買意欲にはほとんど影響しません。
ところが企業側に目を向けると、この10%の値上げはものすごいインパクトがあります。営業利益率5%のフツーの企業が、営業利益率15%近くまで上昇します。営業利益率が15%あれば、自然に純資産も積み上がり企業運営は極めて安定してきます。当然倒産リスクも非常に低くなります。
逆の例も考えてみましょう。1,000円のものを900円でしか売れなくなってしまう場合です。この場合もお客さんにとっては大した変化ではありません。
しかし、企業側ではきっととんでもないことが起きていることでしょう。5%の営業利益率の企業であれば、このままでは5%の赤字になるのですから。赤字を回避するためには、1.コストダウン、2.人件費(給料)ダウンや、3.売上を伸ばして固定費分の経費効率を上げるといった施策が必要ですし、それができないと金策に追われる事になります。銀行も5%の赤字の企業にはお金を貸したくありませんから、借りるのにもとても苦労するでしょう。

結局1,000円の商品を1,100円で売れるか、それとも900円でしか売れなくなるのか、こんなちょっとのことが企業運営にとって生死を分けるのです。

2417ツヴァイ(3.5)

安定したビジネスモデルのまったり企業

結婚相談業は人と人をつなぐプラットフォーム型です。
会員同士が勝手にやり取りしたがるヤフオクなどとは違い、仲介する人達の力を求めたがる性質があるため1社に収斂という力は弱めになります。それでも基本的にシェアが大きい企業が有利な業界であり、ツヴァイは3~4社による寡占の中の1社です。
また、ツヴァイの収入のほとんどが会員収入であり、毎月の会員費はなんと2万円ぐらいかかります。(高い!)それでも払い続けるというのは「結婚」が人間にとっていかにおおごとなのかを表しており興味深いです。
というわけで、弱めのプラットフォーム型、弱めのアフタービジネス型をかけ合わせた業界であり、当然営業利益率は高め(10%以上)になります。

ただ世の中としては「結婚にお金をかける」事への抵抗が少なくないらしく、婚活ブームと言われたりするものの市場自体はニッチで横ばいです。

一方株価はかなり安めで下限に近いイメージです。
(2011年7月1日現在) 727円 PBR 0.80 PER 9.53 配当利回り 4.13%
自分の平均購入単価 -(購入していません)

業界全体からまったり感が流れる業界です。
「業界の風雲児」みたいな企業が現れない限り、安定的な利益が期待できます。
お買い得度は3.5。配当利回りも悪くなく、割安の電力株を買うぐらいの気持ちで選択できる企業です。昔の自分なら下落リスクが少ない企業として選択しそうですが、今は「成長」に物足りなさを感じてしまい購入するほどではないなぁと思ってしまう株です。

静岡・浜岡原発:全面停止 政府、中部電に1000億円を融資

静岡・浜岡原発:全面停止 政府、中部電に1000億円を融資

1,000億円をざっくり国民一人当たりで言うと1,000円。あなたは中部電力に1000円を貸す気にになりますか。

原発関連の判断は常にソロバンをもって判断することが大切です。国民が国のカネは自分のカネではないと思うことから、日本国の破綻がスタートします。

Appleの未来に関する、大西宏さんと池田信夫さんの議論

いつも楽しみにしている2つのサイトでAppleの未来について意見が分かれています。

スマートフォンのいつか来た道 池田信夫blog

アップルの強さは、市場シェアではない 大西宏のマーケティング・エッセンス

私は池田信夫さんの意見を支持します。結局Appleの未来はシェアで決まるのです

大西さんは今のAppleの凄さを、流通、委託会社を完全にコントロールしつつ垂直統合を行う開発モデル、iTunesという場の創出など、新しいビジネスモデルの創出にあるとおっしゃっています。私はそのことに全く異論はないし今現在Apple以上のすごい会社は存在しないと思っています。(もちろん、Google,Microsoft,yahooなどと比べてです)

でもでもでもでも。
結局OS(というより、いろいろな人がデータをやり取りする場)というものは、複数存在することは望まれず1つだけを選択しようという力が働き続ける性質を持っています。そしてその力は商品の善し悪しよりも「広い場である(シェアが高い)」ことが大きく影響を与え、場を1つに収斂させ結果一社の独り勝ちを生み出します。OSには基本的に複数の勝者はないのです。

今のAppleの凄さは、全てお客さんがAppleの商品を極めて高く評価していることから派生していますが、シェアが下がればOSの価値は大きく下がり今の好循環を維持できなくなります。それこそが池田信夫さんが仰っているニッチだと思います。繰り返しますがOSのシェア争いこそがコンピューターにとっての天王山なのです。

もちろんこの戦いの主役はもちろんAndroidスマートフォンメーカーではなくGoogle VS Appleです(日本メーカーにとっては寂しい現実ですが)。Googleが勝てばOS(ヨコ)の独占、Appleが勝てばコンピュータ市場(ヨコ☓タテ)の独占となりAppleは100年後の歴史にも名を残す企業になります。
ジョブズさんはそのことを最もよく分かっている人であり、だからこそ世界中が固唾を飲んでAppleの次の一手に注目しているのだと私は思っています。

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