すぽさん投資ぶろぐ

「成長、ビジネスモデル、割安」を軸にした中長期投資ブログ


株は、いくら下落しても「お買い得」としかいいようがない。

世界中の株価が下がっています。自分の中国株ポートフォリオも1年前の半額ぐらいになりました。
金融不安になると一番のリスク資産である株価は下がるのはごく当たり前のことですが、
私は前にも書いたとおり、このタイミングでの自分の投資方針は売りでははなく買いです。

そもそもPERが株価の重要指標になっているのには意味があります。
1000円で買った株で、年間100円の利益があればPER10、さらに配当性向が50%なら配当利回りは5%になります。この株が金融不安で500円になったとします。すると自動的にPERは5、配当利回りに10%になります。

一方、金融不安時には債権の利回りからほとんど変わりません(多少下がりますが)。いまなら10年国債で1%ぐらいです。利回り10%なら10年で元本がゼロになっても元が取れてしまう訳ですが、この時本当に国債を買うことが当たり前となるのでしょうか。

結局「株」「お金(債券)」「土地」は利回りという同じ軸で比較され続けるものであり、
リスクがどうのこうのと不安になって逃げ出しても、一定の関係に戻らざるを得ません。

企業の収益力に影響がない限り、株価下落=利回り上昇です。
本当に株価が戻らないのは、企業が利益を出せなくなった時であり、これに変化がない限り株がいくら下落しても「お買い得」としか言いようがありません。

日本株なら、1stホールディングスあたり、
中国株なら、ハンタイフーホン、アリババ(1688)あたりを買いたいですね。

カモられる投資家がしている、大きな勘違い

安愚楽牧場を含めてカモられる投資家たち(お年寄りに多い)は一つ大きな勘違いをしているのではないかと私は常々思っています。
それは、テレビや自動車と同じように投資信託を捉え「中身はよくわからないけど、値段と効能だけで比較すれば最良の商品が手に入る」という勘違いです。

テレビや自動車は、確かに中身がどうなっているか知らなくても値段と効能だけ比較するだけで良い商品が手に入ります。なぜなら、原価改善や効能アップは企業が行うことであり、企業同士の競争の中で勝手に改善されていくからです。そして商品Aは100万円で100の効能だったのに、商品Bは50万円で200の効果になるということもしばしば起こります。お客はただよい商品が生まれるのを待って商品Bを選ぶだけで良いわけです。

しかし投資は原価改善や効能アップの余地がほとんどない世界です。金融工学によりレバレッジは自由自在になりましたが、「低いリスクには低リターン、高いリスクにはハイリターン」という関係には全く変化ありませんし、リスクに見合うリターンの大きさもほとんど変化はありません。なので、いくら金融機関同士で激しい競争が起こってもせいぜい「手数料」の改善が図れる程度のことしかおきません。
しかし「お客様は神様なのだから」と言わんばかりの勘違い投資家は、「もっとリスクが低くて高いリターンのものがあるだろう」と(表面的な)効能である分配金の商品を必死で探します。そして、結局見つけるのは「低リスクと見せかけられた、高分配と見せかけられた商品」です。一番多いのは以下のパターンです。

  • 債券なのでノーリスク→実は破綻リスクが高い
  • 高分配→実はタコ足分配
  • そして、高手数料

昔はグロソブ、最近はエマージングボンド、ワールドリートあたりがこれにあたります。

勘違い投資家と金融機関の利害が一致してこういう商品がヒットするわけですが、当然、破綻リスク、タコ足による基準価格の下落、高手数料分は「お客様」負担となっており、金融機関はノーリスク高手数料を得ることができます。
私はこんな商品がヒットしてしまうことに驚愕するのですが、多くの人達が、だましにもなっていないこの程度のだましに気づかないのですから、安愚楽牧場の問題や金融詐欺事件はいつまでたっても無くならないのも変な意味で納得できます。

投資とは、商品を買うことではなく、自分のお金をどこで働かせるかを選ぶことです。
元本が戻ることを期待して投資しているなら、自分の大切なお金がどこで働き、どれぐらい稼いでいるのかを考えることは、一番重要で基本的なことです。

お客様気分で投資をするのは止めておいたほうが身のためです。

#まぁ、年寄りの金持ちが騙され現役世代の給与になるなら、世代間格差是正に貢献できるなんていうシニカルな考え方もありますけど・・・

元本保証で高利回り

安愚楽牧場が破綻しました。
詐欺のたぐいではないと思いますが、何にしても元本全てが戻ってくることはありません。記事ではいかにも一般市民が災害でも受けたようなトーンで書いていますが、私は債券(のようなものを含む)で失敗する人に対してはいつも冷ややかな目で見ています。欲の皮が突っ張った結果でしょとしかどうしても思えないのです。

こういった高利回りを謳った債券の破綻はしばしば起こります。
過去にも、ホテルファンド、平成電電などが有りましたし、大きな話だとサブプライムローンもそれにあたります。
こういった商品を購入する人の根っこには「元本は毀損したくない。けど利回りを高くしたい」という矛盾があります。そして、債券は元本保証だと思い込むことで、「破綻リスク」に対して目をつぶってしまいます。

債券の利回りは「破綻率ゼロの時の利回り(仮にαと呼びます)」+「破綻率を踏まえた利回り(仮にβと呼びます)」という構造で成り立っており、α以上の利回りの債券を購入するということは、素晴らしい買い物ができたというわけではなく、ただ単に破綻リスク(β)を引き受けたというだけなのです。
なので、安愚楽牧場のオーナーには「βを背負って、ただその時が来ただけでしょ?」としか思えないのです。

また、このβを測ることは実は極めて難しい作業です。普通の投資家ではとても測れないため、格付け会社にその仕事を任せているわけですが、サブプライムローン問題でも分かった通り格付け会社でさえリスクを正確に測りきれているわけではありません。そう考えると、βを望もうとする(高利回りの債券を購入する)こと自体がリスクコントロールができない投資法と言えます。
私はリスクを引き受けて利回りを得たいのなら、リスクが測りやすい株式の比率を高めるほうが健全だと思います。

世の中に絶対はない。投資家ならそれぐらいの覚悟を持って投資すべきですし。高利回り債券を買うのは覚悟もしくは知識のない人向けの投資法だと思います。

またこういった投資家こそが金融会社のカモなわけですがその辺は気が向いたら書きます。次にニュースになりそうなのは、広告を大量に打ち(平気で出資者に広告コストを負担させ)ながら劣後債をいかにも高利回りでお得ですと謳う、みんなで大家さんあたりですかね。

「有事の金」とは思えない

NY金急反発、終値1713ドル 過去最高値を更新

マネーからの逃避としてここしばらく金が高騰しています。投資上級者と投資初心者に人気の金ですが、私はバブル臭がひどいため手を出す気にはなれません。

金は増えない
そもそも私が投資を始めたのは「持っているだけで増える不思議な商品が世の中にある」ということに気づいたことが大きな理由です。土地・お金・株この3つは持っているだけで時間と共に増えてくる性質があり、これらの商品を持っていようというのが投資・資産運用の本質です。
しかし、金を含めたコモディティは減りこそはしないものの1グラムも増えない商品です。金融的に言えばミドルリスクノーリターンです。そんなものに手を出すぐらいなら、ローリスクローリターンの預金でもした方が本来合理的です。

金だけ上がる不思議
またマネーから逃避をしたいならどんな商品でもいいはずです。極端に言えば砂糖でも石でもいいわけです。しかし、現状は何故か金だけが上昇しており、そこに明確な理由はありません。多くの投資家は忘れてしまったかもしれませんが、リーマンショックの時は「金」ではなく「石油」が人気商品だったのです。

「いや、マネー不信がありこれからは金の時代が来るんだ」と鼻息が荒い人は沢山いますが、この人達にはなぜ石油ではないのかという視点はありません。結局、「金の価格は上昇して欲しい」という願望をを信仰するためのシナリオになってしまっています。
また、邱さんもおっしゃっていますが、金は数あるコモディティの中でもワーストに入るぐらい使い道がない商品です。石油・銀・銅などは大きなニーズ・使い道がありそれをベースに値段が付いているのですが、金にはその理由はなく、主に幻想によって価格がついています。

紙幣(マネー)は誰もが価値があると思っているから価値があるわけですが、結局金も大差はなく、紙幣が怖いからと言いながら、変動(リスク)のある100万円札を買っているようなものなのです。

というわけで、本質的なニーズもなく、バブル価格の、増えないリスク資産である金は、投機の対象にしかなりえないと私は思います。

こういう時にはVIX指数(恐怖指数)

2011年8月4日の米株式の大幅下落と、8月6日の米国債の格下げ(S/P)により、市場環境がだいぶ不安定になってきました。正直月曜日の株価がどうなるかよくわかりませんが、私としては一時的な含み損は当然という気持ちで買いの準備をしています。

さて、こういう市場環境の不安定というかヒステリックさを測る指数といえばなんといっても恐怖指数と呼ばれる VIX です。

http://finance.yahoo.com/echarts?s=%5EVIX+Interactive#symbol=%5EVIX;range=5d

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S&P500のオプションのボラティリティを指数化したもので、20以下なら通常(静かな)市場環境、20を超えるとピリピリ感、30を超えるようだとだいぶ不安定といった感じです。ちなみにリーマンショックの時は瞬間的に90ぐらいまで上がりました。8/5(金)の指数は32.0で、月曜日はこれ以上に上がる可能性があります。今はだいぶ不安定な中にあるということがわかります。

このVIX指数はプロの中では有名だそうですが、日本の投資家の中ではあまり一般的ではないようです。しかし私としては、市場のピリピリ感が分かることで色んな事が想像できるため非常に重宝しています。
VIXが上昇してくる(市場がピリピリしてくる)と、リスク回避・信用収縮の流れが起き、一般的に以下のような方向に動きます。

  • 債券利回り低下(人気UP)
  • 株価安(人気DOWN)
  • 信用膨張通貨(AU$など)の下落(信用収縮)
  • コモディティは不定(リスク回避としての人気UPと信用収縮の両方があるため)

未来を読もうとするなら世の中の流れに一緒に乗って株を売るところですが、私はそれはしないことに決めています。月曜日に荒れたからと言って、火曜日が更に荒れるのか落ち着くのかは分かりません。だったら月曜日はバーゲンで、火曜日には大バーゲンがあるかもしれないと期待するだけでいいのではないでしょうか。
どちらにしてもいつかはVIX20以下になり、バーゲン価格ではない通常価格の時は必ず来るので、バーゲンもしくは大バーゲンで買った株をその時に売ればいいだけです。(キャッシュに余裕があるなら割高になるまで売らないほうがいいですが)

私の株を買う基準は、割安・高成長・プラットフォームの3つが揃っているかです。月曜日にはおそらく割安度が上がる株が増え、自分の購入基準を満たす株が増えるだろうというだけです。

7974任天堂(3.5)

株価急落につき緊急評価です。(2011/7/29)

運を天に任せる。社名のとおり未来が読めない状況です。

プラットフォーム型ビジネスモデル

ゲーム機市場は典型的なプラットフォーム型のビジネスモデルであり、勝てば莫大な利益が入ってきますが、負ければ地獄となるビジネスです。任天堂はこの市場のクリエイターであり、FC→SFC→GB→GBA→DSという市場で勝ち続けて来て安定的に高収益を維持してきました。
同じプラットフォーム型のビジネスモデルで考えると、ヤフオクのようなテクノロジーの進化がほとんどない場合は次世代への入れ替え戦がなく、独り勝ちがほぼ永続的に続きますが、ゲーム機やCDなどテクノロジーをベースにしている市場では、数年ごとに入れ替え戦がおこり、勝ち負けが入れ替わる可能性が生まれてしまいます。また、その度に大きな投資が必要になるのが難点ではあります。

ゲーム機の市場環境はイマイチ
現在のゲーム機の市場環境はあまり良いとは言えません。
据え置き型市場では、PS3とWiiは悪い意味でがっちり競合していないため勝ち負けがハッキリせず、ズルズルと勝負が続いてしまっています。この傾向は次世代も続くと思います。
また携帯型市場では、音楽業界にとってのCDと同じ状況が始まっている点も見逃せません。わざわざDSを買わないでもiPhoneやAndroidがあれば、それなりのゲームが楽しめるため、ライトユーザー中心にネット購入で十分だという認識が広がりつつあります。こういった背景からパッケージソフト市場自体が縮小傾向にあります。

新しい市場をつくれる企業
でも、私は任天堂という会社が好きですし高く評価しています。それは、本当の意味で「創造」をすることが出来る会社だからです。ファミコンはもちろんですが、Wii,DSのような商品は普通の企業では絶対に作れません。普通の企業はチャレンジと恐れ、スペックを上げることしか思いつきません。XboxのあとにはXbox360、PS2のあとにはPS3しかつくれないのです。
また、任天堂のソフト作りの能力は間違いなく世界一の水準にあり、ハードは造らずソフトだけつくっていても高収益を維持できます。
市場環境はあまり明るくはありませんが、世界一のゲームソフト開発能力を使って新しい市場をつくれる可能性は十分あります。
(ちなみに私は3DSの未来にはあまり楽観していません。Wii Uはブレイクの可能性があると見ています。)

株価はPBR1に近づく
株価はついにPBR1に近づいてきており、手が届く水準になってきました。個人的にはPER1を切るなら買う気になります。
(2011年7月30日現在) 12,270円  PBR 1.22 PER 20.21

自分の平均購入単価 (購入していません)

任天堂という変わった名前の由来は「運を天に任せる」という意味だそうで、潔い姿勢の会社です。任天堂は今まさに運を天に任せるような岐路に立っており、新市場創造ができるかどうかは五分五分だと思います。

私は仮に新市場創造に失敗したしてもソフト屋に専念すれば間違いなく生き延びれると思っていますので、中期的な赤字はありえないと思っています。というわけで、現在のPBRを考え、お買い得度は 3.5です。

ナンピンについて

マネー雑誌などで「ロスカットは鉄則」とよく書いてありますが、私は基本的にロスカットは行わずナンピンをします。

1,000円で買ったものが800円になったのに、買いたくなるのではなくて売りたくなるというのは、株を「企業を買う」つもりで買っているのではなく「なんでもいいから高くなりそうなものを買おう」と思っているということです。それは本当に株式投資なのでしょうか。
私が株を売るのは「企業の収益力が、自分の想定と変わってしまった時」もしくは「株価が割高になりすぎた時」だけです。
株価は読みません。

1stホールディングスは、ナンピン基準に近づいています。

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