すぽさん投資ぶろぐ

「成長、ビジネスモデル、割安」を軸にした中長期投資ブログ


お金について

現在の世の中で使われている「お金」。考えれば考えるほど不思議で興味深いものです。

お金は世の中に入り込み価値を奪い取る
現在世の中に流通しているお金、これは単なる紙切れです。昔は兌換紙幣だったので金と交換できましたが、今は誰もお金を受け取らなくなれば、明日にでも紙切れに変わる不思議なものです。
また、もし私がお金を発行できたとしたらどうなるでしょう。これは無限のお金を手に入れたのと同じ事であり、まさに錬金術です。ということは、今も誰かがこの錬金術を操っているということです。お金が世の中に与えている影響について、原理から振り返って考えてみます。

図にしてみました。世の中はもともと物々交換です。Aさんは魚(100の価値)、Bさんは肉(100の価値)、Cさんは米(100の価値)を持っていたとすると、世の中には300の価値があり、それぞれを交換することができます。c02d5bcf.jpg

そんな世の中にお金が登場します。物と物を直接交換するのは価値をはかったり交換相手を探す必要があり非常に大変ですので、お金は確かに便利な存在です。そんなニーズに応えてお金が世の中に入り込んでいくわけですが、ここで気になるのはお金を作った人は何の価値も生み出していないということです。

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お金を発行したことにより3個しかなかった世の中の商品は6個になり、世の中の価値の半分はお金になりました。お金を作ったDさんは何の苦労もせず世の中の半分の価値を得ることが出来ました。23fc1bfe.jpg
 

もしお金を使わずにDさんが世の中の半分の価値を手に入れようと思ったら、AさんBさんCさんから50ずつブン取るしかありませんが、そんなことをすれば当然犯罪で捕まります。ブン取ろうとすると逮捕ですが、お金を使うと誰も文句を言わない。こんな不思議なことが現在の世の中では起きています。

この事実に気づくと色んな事が見えてきます。

増税とインフレ(お金の発行)は同じ事

お金をつくることができるのは日本では日本銀行だけです。(一般の銀行も貸出という行為を通じて預金を創造していますが、話が複雑化するので今回は忘れてください)
現在日本銀行と国家は現在別の組織ということになっており、国債の直接の借入を禁止するなど、別組織の体を維持していますが、いざとなれば発行権を国家に移すこともできますので、実質的には国家にお金の発行権があるのと同じです。
要するに日本にとってのDさんとは、国家のことなのです。
ということは、国家が、日本国民から価値を奪うことのは割と簡単なのです。今は消費税を上げるなどと「ブン取る」方策を一生懸命議論をしていますが、本当はお金を発行して国のお金として勝手に使ってしまえばいいのです。
国がお金を大量に発行すれば当然お金の価値が下がりインフレになりますが、それはまさに国家が世の中から価値を奪ったことを表す現象です。こうして世の中のお金の価値は減価し、国は日本国民から価値を奪うことができます。
つまり、増税とインフレ(お金の発行)は同じ事なのです。

インフレ=景気がいい??

一部の経済学者の中には「インフレ=景気」と勘違いして、お金を刷れば景気が良くなると主張している人がいます。でも、いくらお金を刷っても世の中の価値は全く変わりません。「お金=価値」だと思っている人にとっては、お金を刷れば景気が良くなるように思えるかもしれませんが、そもそも「お金=無価値」なのですから、何かプラスになるわけがありません。
(強いて言えば「インフレ」になると、借金の負担が相対的に減るわけですから、借金を返せない人が減るといった好影響はあるでしょう。)
今の日本の不景気の原因も「お金」ではなく「価値、需要」に焦点を当てて考えるべきです。高度経済成長の時代は今年より来年のほうが便利な(価値の高い)商品が生まれ、需要も旺盛でしたが、今は便利なものもあまり生まれず、需要も減少傾向です。ここに特効薬はありませんから、日本経済全体としては今後も明るくはないでしょう。お金の発行量なんか関係ありません。

というわけで、何にしても、国家が「お金」という不思議なものを発行できる権利を持っており、その行方を注視していくことが重要だということだけは間違いありません。

Appleの次の商品はテレビ

スティーブ・ジョブズさんが亡くなりました。経営者として非常に尊敬していたのですごいショックでした。
文字通りに生命をかけて死ぬ直前まで活躍し続けたことに感動しますし、まだまだ作りたい商品が沢山あっただろう中で死を迎えることになったジョブズさんの無念さを思うと胸が苦しくなります。
心からご冥福をお祈りします。

そんな中今後のAppleがどんな商品を出すかを考え、次はテレビ(iTV)だろうと私は予測しました。

小さい市場から大きな市場へ
ジョブズさんを尊敬する点は山ほどありますが、私が特に尊敬しているのは自分たちの強み弱みを理解した上で商品を出していったことです。
iPod→iPhone→iPad、私はこれ以外の順序はありえないと思っています。

まず、iPodで携帯音楽市場を席巻します。携帯音楽市場はこのころまだまだ小さな新規市場だったので、あれほどまでの大きな成功できました。そして次にiPhoneで群雄割拠の携帯電話市場に飛び込んだわけですが、iPodで培ったブランド力がなければあれほどの大勝はできません。そして今度はiPadでPC市場というWindowsが支配する市場に飛びこみました。この市場はiPhoneで広げたiOSの力を使い、かつ、PCをは直接競合しないように参入しなければ戦える市場ではありません。
私はこの「その時々の最大限の強みを生かしながら、大きな市場へ着実に駒を進めること」が天才的だと感じています。
そして、情報関連機器市場を考えてみると、つまるところ「音楽端末」「携帯」「PC」「テレビ」しかありません。「PC」の市場の次にテレビ市場に入ろうとすることはごく自然なステップです。

インタフェース革命
Appleがこれまで勝ってきたパターンは、基本的には「インタフェース革命」です。iPod、iPhone、iPad。どれもこれまでの市場のこれまでのインタフェースを根本から覆してきました。使いづらいケータイ、使いづらいPC、そんな不満をAppleは軽やかなインタフェースで塗り替えました。
翻って、今のテレビは使いやすいでしょうか。なんとも不愉快なリモコンと、タッチも何も出来ない画面。最近のテレビにはインターネットが出来る機能も多くありますが、インタフェースが悪すぎるために誰も使いません。
このインタフェースをApple流に塗り替える商品を作れば、テレビ市場に殴りこむは十分可能です。

AppleTVからiTVへ
偉そうに2つの理由を並べましたが、AppleTVを一度でも使ってみればこの話は、誰でも想像できることではないかと思います。AirPlayでiPhoneとテレビがあっという間につながり、音楽や動画を飛ばしたり、リモコンとして機能するようになります。AppleTVは外部機器ではありますが、既にテレビを塗り替えるための要件の半分ぐらいを実現しています。

これからAppleTVからiTVになるために必要なことは、

  • AppleTV機能のアップグレード
  • 外部機器ではなく、美しく使いやすいTVとして開発する
  • iPhoneやiPad,AirMac,iCloudなど、Apple製品の強みを最大限に生かす

といったところでしょう。こういう製品を作れば「せっかくTVを買うのにiTVを買わないなんて・・・」と思わせることが私は可能だと思います。

というわけで、すぐにとはいいませんが近い将来Appleはテレビ市場に参入すると思いますし、少なくともジョブズさんの頭の中にはロードマップが描かれていたように思います。

米国株は基本的には買わないのですが、PERも低いようですのでApple株ぐらいは買ってもいいかもしれません。

株は、いくら下落しても「お買い得」としかいいようがない。

世界中の株価が下がっています。自分の中国株ポートフォリオも1年前の半額ぐらいになりました。
金融不安になると一番のリスク資産である株価は下がるのはごく当たり前のことですが、
私は前にも書いたとおり、このタイミングでの自分の投資方針は売りでははなく買いです。

そもそもPERが株価の重要指標になっているのには意味があります。
1000円で買った株で、年間100円の利益があればPER10、さらに配当性向が50%なら配当利回りは5%になります。この株が金融不安で500円になったとします。すると自動的にPERは5、配当利回りに10%になります。

一方、金融不安時には債権の利回りからほとんど変わりません(多少下がりますが)。いまなら10年国債で1%ぐらいです。利回り10%なら10年で元本がゼロになっても元が取れてしまう訳ですが、この時本当に国債を買うことが当たり前となるのでしょうか。

結局「株」「お金(債券)」「土地」は利回りという同じ軸で比較され続けるものであり、
リスクがどうのこうのと不安になって逃げ出しても、一定の関係に戻らざるを得ません。

企業の収益力に影響がない限り、株価下落=利回り上昇です。
本当に株価が戻らないのは、企業が利益を出せなくなった時であり、これに変化がない限り株がいくら下落しても「お買い得」としか言いようがありません。

日本株なら、1stホールディングスあたり、
中国株なら、ハンタイフーホン、アリババ(1688)あたりを買いたいですね。

カモられる投資家がしている、大きな勘違い

安愚楽牧場を含めてカモられる投資家たち(お年寄りに多い)は一つ大きな勘違いをしているのではないかと私は常々思っています。
それは、テレビや自動車と同じように投資信託を捉え「中身はよくわからないけど、値段と効能だけで比較すれば最良の商品が手に入る」という勘違いです。

テレビや自動車は、確かに中身がどうなっているか知らなくても値段と効能だけ比較するだけで良い商品が手に入ります。なぜなら、原価改善や効能アップは企業が行うことであり、企業同士の競争の中で勝手に改善されていくからです。そして商品Aは100万円で100の効能だったのに、商品Bは50万円で200の効果になるということもしばしば起こります。お客はただよい商品が生まれるのを待って商品Bを選ぶだけで良いわけです。

しかし投資は原価改善や効能アップの余地がほとんどない世界です。金融工学によりレバレッジは自由自在になりましたが、「低いリスクには低リターン、高いリスクにはハイリターン」という関係には全く変化ありませんし、リスクに見合うリターンの大きさもほとんど変化はありません。なので、いくら金融機関同士で激しい競争が起こってもせいぜい「手数料」の改善が図れる程度のことしかおきません。
しかし「お客様は神様なのだから」と言わんばかりの勘違い投資家は、「もっとリスクが低くて高いリターンのものがあるだろう」と(表面的な)効能である分配金の商品を必死で探します。そして、結局見つけるのは「低リスクと見せかけられた、高分配と見せかけられた商品」です。一番多いのは以下のパターンです。

  • 債券なのでノーリスク→実は破綻リスクが高い
  • 高分配→実はタコ足分配
  • そして、高手数料

昔はグロソブ、最近はエマージングボンド、ワールドリートあたりがこれにあたります。

勘違い投資家と金融機関の利害が一致してこういう商品がヒットするわけですが、当然、破綻リスク、タコ足による基準価格の下落、高手数料分は「お客様」負担となっており、金融機関はノーリスク高手数料を得ることができます。
私はこんな商品がヒットしてしまうことに驚愕するのですが、多くの人達が、だましにもなっていないこの程度のだましに気づかないのですから、安愚楽牧場の問題や金融詐欺事件はいつまでたっても無くならないのも変な意味で納得できます。

投資とは、商品を買うことではなく、自分のお金をどこで働かせるかを選ぶことです。
元本が戻ることを期待して投資しているなら、自分の大切なお金がどこで働き、どれぐらい稼いでいるのかを考えることは、一番重要で基本的なことです。

お客様気分で投資をするのは止めておいたほうが身のためです。

#まぁ、年寄りの金持ちが騙され現役世代の給与になるなら、世代間格差是正に貢献できるなんていうシニカルな考え方もありますけど・・・

元本保証で高利回り

安愚楽牧場が破綻しました。
詐欺のたぐいではないと思いますが、何にしても元本全てが戻ってくることはありません。記事ではいかにも一般市民が災害でも受けたようなトーンで書いていますが、私は債券(のようなものを含む)で失敗する人に対してはいつも冷ややかな目で見ています。欲の皮が突っ張った結果でしょとしかどうしても思えないのです。

こういった高利回りを謳った債券の破綻はしばしば起こります。
過去にも、ホテルファンド、平成電電などが有りましたし、大きな話だとサブプライムローンもそれにあたります。
こういった商品を購入する人の根っこには「元本は毀損したくない。けど利回りを高くしたい」という矛盾があります。そして、債券は元本保証だと思い込むことで、「破綻リスク」に対して目をつぶってしまいます。

債券の利回りは「破綻率ゼロの時の利回り(仮にαと呼びます)」+「破綻率を踏まえた利回り(仮にβと呼びます)」という構造で成り立っており、α以上の利回りの債券を購入するということは、素晴らしい買い物ができたというわけではなく、ただ単に破綻リスク(β)を引き受けたというだけなのです。
なので、安愚楽牧場のオーナーには「βを背負って、ただその時が来ただけでしょ?」としか思えないのです。

また、このβを測ることは実は極めて難しい作業です。普通の投資家ではとても測れないため、格付け会社にその仕事を任せているわけですが、サブプライムローン問題でも分かった通り格付け会社でさえリスクを正確に測りきれているわけではありません。そう考えると、βを望もうとする(高利回りの債券を購入する)こと自体がリスクコントロールができない投資法と言えます。
私はリスクを引き受けて利回りを得たいのなら、リスクが測りやすい株式の比率を高めるほうが健全だと思います。

世の中に絶対はない。投資家ならそれぐらいの覚悟を持って投資すべきですし。高利回り債券を買うのは覚悟もしくは知識のない人向けの投資法だと思います。

またこういった投資家こそが金融会社のカモなわけですがその辺は気が向いたら書きます。次にニュースになりそうなのは、広告を大量に打ち(平気で出資者に広告コストを負担させ)ながら劣後債をいかにも高利回りでお得ですと謳う、みんなで大家さんあたりですかね。

「有事の金」とは思えない

NY金急反発、終値1713ドル 過去最高値を更新

マネーからの逃避としてここしばらく金が高騰しています。投資上級者と投資初心者に人気の金ですが、私はバブル臭がひどいため手を出す気にはなれません。

金は増えない
そもそも私が投資を始めたのは「持っているだけで増える不思議な商品が世の中にある」ということに気づいたことが大きな理由です。土地・お金・株この3つは持っているだけで時間と共に増えてくる性質があり、これらの商品を持っていようというのが投資・資産運用の本質です。
しかし、金を含めたコモディティは減りこそはしないものの1グラムも増えない商品です。金融的に言えばミドルリスクノーリターンです。そんなものに手を出すぐらいなら、ローリスクローリターンの預金でもした方が本来合理的です。

金だけ上がる不思議
またマネーから逃避をしたいならどんな商品でもいいはずです。極端に言えば砂糖でも石でもいいわけです。しかし、現状は何故か金だけが上昇しており、そこに明確な理由はありません。多くの投資家は忘れてしまったかもしれませんが、リーマンショックの時は「金」ではなく「石油」が人気商品だったのです。

「いや、マネー不信がありこれからは金の時代が来るんだ」と鼻息が荒い人は沢山いますが、この人達にはなぜ石油ではないのかという視点はありません。結局、「金の価格は上昇して欲しい」という願望をを信仰するためのシナリオになってしまっています。
また、邱さんもおっしゃっていますが、金は数あるコモディティの中でもワーストに入るぐらい使い道がない商品です。石油・銀・銅などは大きなニーズ・使い道がありそれをベースに値段が付いているのですが、金にはその理由はなく、主に幻想によって価格がついています。

紙幣(マネー)は誰もが価値があると思っているから価値があるわけですが、結局金も大差はなく、紙幣が怖いからと言いながら、変動(リスク)のある100万円札を買っているようなものなのです。

というわけで、本質的なニーズもなく、バブル価格の、増えないリスク資産である金は、投機の対象にしかなりえないと私は思います。

こういう時にはVIX指数(恐怖指数)

2011年8月4日の米株式の大幅下落と、8月6日の米国債の格下げ(S/P)により、市場環境がだいぶ不安定になってきました。正直月曜日の株価がどうなるかよくわかりませんが、私としては一時的な含み損は当然という気持ちで買いの準備をしています。

さて、こういう市場環境の不安定というかヒステリックさを測る指数といえばなんといっても恐怖指数と呼ばれる VIX です。

http://finance.yahoo.com/echarts?s=%5EVIX+Interactive#symbol=%5EVIX;range=5d

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S&P500のオプションのボラティリティを指数化したもので、20以下なら通常(静かな)市場環境、20を超えるとピリピリ感、30を超えるようだとだいぶ不安定といった感じです。ちなみにリーマンショックの時は瞬間的に90ぐらいまで上がりました。8/5(金)の指数は32.0で、月曜日はこれ以上に上がる可能性があります。今はだいぶ不安定な中にあるということがわかります。

このVIX指数はプロの中では有名だそうですが、日本の投資家の中ではあまり一般的ではないようです。しかし私としては、市場のピリピリ感が分かることで色んな事が想像できるため非常に重宝しています。
VIXが上昇してくる(市場がピリピリしてくる)と、リスク回避・信用収縮の流れが起き、一般的に以下のような方向に動きます。

  • 債券利回り低下(人気UP)
  • 株価安(人気DOWN)
  • 信用膨張通貨(AU$など)の下落(信用収縮)
  • コモディティは不定(リスク回避としての人気UPと信用収縮の両方があるため)

未来を読もうとするなら世の中の流れに一緒に乗って株を売るところですが、私はそれはしないことに決めています。月曜日に荒れたからと言って、火曜日が更に荒れるのか落ち着くのかは分かりません。だったら月曜日はバーゲンで、火曜日には大バーゲンがあるかもしれないと期待するだけでいいのではないでしょうか。
どちらにしてもいつかはVIX20以下になり、バーゲン価格ではない通常価格の時は必ず来るので、バーゲンもしくは大バーゲンで買った株をその時に売ればいいだけです。(キャッシュに余裕があるなら割高になるまで売らないほうがいいですが)

私の株を買う基準は、割安・高成長・プラットフォームの3つが揃っているかです。月曜日にはおそらく割安度が上がる株が増え、自分の購入基準を満たす株が増えるだろうというだけです。

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