最近「東京電力」と聞くだけで条件反射でイラッとするようになってしまいました。全く自浄作用がないこの組織に驚きを通り越して憤りを感じています。

東京電力のビジネスモデルは皆さんご存知の独占&総括原価方式です。この完全な価格決定権をもつ制度のおかげで、東京電力は根っこから腐ってしまっています。「カネなら無尽蔵にある。違法じゃない範囲でどんどんお金を使ってしまえ」というムダ使いマインドが染みついていて、未だに治る兆しがありません。

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以下、東電の企業体質を感じるニュースなどです。

  • 「福利厚生は、言わなきゃばれないよね」
    福利厚生については目につきやすい一部の施設を売却し、対応したポーズをみせるというのが基本スタンス。福利厚生の本丸である住宅関連手当、財形利子補給や、あまり目につかなそうで金額の大きい健保の企業負担(通常5:5のところなんと7:3)などについては押し黙ったままです。
    ※7割負担のハナシは二次ソースであり確定ではありません。ちなみに東北電力は7:3です。
    http://blog.livedoor.jp/nnnhhhkkk/archives/65745474.html
    http://www.tohokuden-kenpo.jp/pdf/hokenryou.pdf
    あ、年金削減もニュースになっていますが、予定利率を2.2%に引き下げるだけ(国債利回り以上!)の、普通の企業ならどこでも対応済みの内容を、今さら喧伝しているだけで、JALの年金引き下げとは比較にならない内容です。
    東電が企業年金削減を実施へ

  • 「天下りしたいし、大変な仕事もしたくない。関連会社を作って色々任せちゃえ」
    これは公務員が得意なムダ使いですが、東京電力はそれ以上です。総括原価方式なのですから面倒な仕事はどんどん人を雇ったり、関連会社や下請けにまかせてしまえば良いのです。仕事を受ける側も高めの報酬で負荷が低い仕事なので文句をいうはずがありません。
    猪瀬直樹:東電ファミリー企業への発注、3割削減へ

    そして、世の中から批難を浴びつらい思いをした役員には、天下りのご褒美のようです。正気とは思えません。
    東電役員8人、引責退任後「天下り」 グループ社などに

というわけで、東京電力には自分たちが破綻企業だという認識は全く無いようですし、ボーナス減などでコストダウンが済んでいるようなポーズを見せていますが、本丸はボーナス以外の様々なところです。

福利厚生、年金など社員の待遇面での贅肉、原油・ガスの仕入れ値にも代表されるようにほぼ全ての企業活動がムダだらけです。料金アップなどという寝言を言う前に破綻企業としてやるべきことがまだまだあります。この企業を潰せば改革はかなり前進するのですが、その選択をしない現政権にも怒りを感じざるを得ません。

最後に投資対象(電力会社全般)としてのコメントです。これまで電力会社は無敵のビジネスモデルを持っていましたが、東京電力が毎日腐った企業体質を宣伝しているため、他の電力会社にもその火の粉が降り掛かってきています。

発送電分離など競争の仕組みが入れば元々電気に差別化する余地があるわけ無く、あっという間に利益が激減します。結局電力会社のビジネスモデルは、法律に守られているだけなのです。

君子危うきに近寄らずです。