私の投資人生の中でも、最も強く印象に残っている失敗は中国株の 「0197亨泰(ヘンタイ)」です。

邱永漢さんのおすすめ銘柄の一つ
私のブログで度々登場する邱永漢さんとは、日本の高度成長期の頃に「株の神様」と有名になった方で、日本に成長株という考え方を広めた方です。私の投資スタイルは邱さんに大きく影響を受けています。2年前に88才で他界されましたが、亡くなる2ヶ月ぐらい前まで毎日ご自身のHPでコラムとQ&Aを書かれておりました。
この0197亨泰は、邱さんファンなら誰でも知っているおすすめ銘柄の一つで、成長著しい農業株でした。ちなみに株価は以下のとおりです。

Genchart1

平均購入単価 0.36HKD →株価0.088HKD (-73.5%)

失敗の理由
邱さんがこの銘柄をおすすめされていた頃は営業利益率が2割以上ありました。邱さんは

①これからは世界的に食料問題が大きくなる
②中国の農業株は全て高収益
③亨泰はこれからの成長株

とおっしゃられていました。
しかし結果的には、この企業の業績(特に利益)は悪化し、それにともない回復の兆しを見せないほど株価は低下しました。
要するに中国の景気の低下と競争に耐えられるビジネスモデルがなかったということで、②を単純に信じるべきではなかったということです。
また、①についても勉強する中で最近は違う見解を持っています。
(邱さんの名誉のために書いておきますが、邱さんが紹介された株の中には何倍にもなった銘柄もたくさんあります。)

この投資を通じて学んだこと
株はどこまで行っても自己責任であり、邱さんを恨むような気持ちは微塵もありませんが、この亨泰の投資を通じて改めて学んだことがあります。

①わからないものに投資をするな
尊敬する人の言うことでも正解とは限らない。中国語も読めない人間が中国株に投資するという意味(リスク)を心に深く刻もう。
②自分を信じろ
もともとこの企業のビジネスモデルは脆弱だと感じていて、その感覚のほうが正しかった。どうせ株は自己責任なのだから自分を信じて投資したほうが良い。

このブログは、みなさん自身で考えるよう、強調(強要?)しているところがありますが、この失敗の経験が大きく影響しています。