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賭博黙示録カイジ第6、利根川が放つ有名なセリフです。ビットリージョンの仕組みを眺めていてこの言葉を思い出しました。「11%増える」と謳っているビットリージョンですが、実は増えるのは「引き出す権利」であり、権利が本当に使えるかどうかは保証されていません

ビットリージョンの仕組み

全体のスキームはいわゆるネズミ講であり、前回の砂時計の話の通り11%以上の新規参入者がいないと破綻します。その前提でもう少しルールを踏まえて説明します。
ビットリージョンでは最初に入金(PHと呼んでいるらしい)を行います。入金すると20日間何もできません。合わせて11%分の利息のようなものがつきます。例えば100万円でスタートした場合は、20日後には 120万円分の引き出す権利が生じます(手数料等は省略します)。20日で120万円に増えたように錯覚してしまいますが、ゲームのルールとして「引き出す権利」が得られただけで、この権利が本当に使えるかはわかりません。つまり「まだその時と場所までは指定していない」のです。

そして、この権利を使っていよいよ出金を行います(これをGHと呼んでいるようです)。ただしこの出金がうまくいくとは限りません。なぜなら出金(GH)とは、先ほど書いた入金相手(PH)とマッチングさせるという仕組みだからです。つまり自分が鼻息を荒くして入金した向こう側に、冷めた目で出金して退場している人がいたということです。
引き出すにはマッチングの行列(Queueと呼んでいるらしい)に並ぶ必要があり、新規参加者がいなくなれば引き出せずにお終いです。最初に入れた100万円も当然戻って来ません。すでに行列は伸びてきているようです。
ビットリージョンとは「引き出す権利」を11%膨らませるだけの仕組みであり、お金を増やしている訳ではありません。増やすための源泉は全て新規参加者にかかっています。

死の鉄骨渡り
冒頭に書いたカイジでは、利根川のこのセリフの後に「引き換える場所は(落ちたら死ぬ)長い鉄骨の先にある」と言われて、死の鉄骨渡りをさせられることになります。そしてカイジ以外全員が死にました。

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まるでビットリージョンのようですね。被害者(参加者)が一人でも減ることを祈っています。