私の企業分析は、他の方と比べて「営業利益率」にフォーカスを当てることが多いように思います。私は営業利益率と競争環境は概ね連動していると考えており、次のようなイメージを持っています。

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あくまでイメージであり、調査等によるデータではありませんのでご注意ください。

■独占〜過当競争
1社独占のところが、異様に高い営業利益率になっていますが、これは過去のマイクロソフトのエントリで書いたように決して大げさな数値ではありません。
ビジネスモデルの中でもプラットフォーム型は1社独占を生む仕組みですのでヤフオク、クックパッド、インフォマートなどは極めて高い利益率を誇っています。(8割までえげつなく値段をせり上げているところはあまりありませんが・・・)

そして、グラフの2社のところは、競合が1社でも生まれると利益率がグッと下がることを表しています。仮に独占企業が3,000円のコストで10,000円で売る商売をしていたとしたら、競合が参入すると4,000円ぐらいまで値段が下がります。独占と競争では利益面で天地の差が生まれます。
競争は競合が多いほど環境が厳しくなり(当たり前!)、2社だと20%程度、3〜4社だと10%程度(この辺りまではいわゆる寡占状態)、更に増えると5%程度(この辺の企業環境は多い)、そして、誰でもできるビジネスや、液晶テレビなど過剰な設備投資により供給が極端に大きくなる環境だと、利益はマイナスになってしまいます。

■「グラフ」±「企業固有の状況」
このグラフに全て当てはめるのは乱暴ですが、基本的には「このグラフ」±「企業固有の状況」で考えることができると思っています。例えば今議論中のローランドdgは
「ベース7%(シェア1位なので少し高めに)」+「アフタービジネス型(5%程度)」±「景気と為替による変動」
と考えることもできます。また、消耗品売上のところだけに着目して、ほぼ独占なので粗利が8割ぐらいはあるはずという分析も可能です。

この営業利益率と競争のグラフは私の分析の重要な武器になっています。