1/30にパーク24の株主総会に行ってきました。
参加者は300人程度、第2部で事業近況報告会があり100人程度の参加でした。
Q&Aは以下のとおりです。
■質疑応答
注:メモをベースにまとめたので多少違う部分があるかもしれませんがその前提でご活用ください。
青文字にしたのは印象に残ったQ&Aです。
Q:海外事業SecureとNCPの業績の内訳は?
売上Secure276億、NCP359億。営業利益はSecure 5.7億、NCP15.3億。のれんがあるためトータルでは赤字。
Q:海外買収は失敗では?ファンドや銀行に買わされたと思っているが。
短期的な利益貢献ではなく、長期的な成長のための買収。経常利益の10%の持続的成長を担保するため。買収は2〜3年早かったと思うところもあるが、そのタイミングで購入できるとは限らないので正しい選択だったと考えている。
Q:海外の立て直しに向けたパーク24関与は?
経営陣として、NCPに会長1名、営業2名。Secureは執行役員1名、営業系2名入れている。経営/組織の刷新が進んだので今期より実際の開発なども進めていく。
Q:自然災害(台風24号など)の影響の詳細は
全体で5.7億の影響。降雪1.2億、台風4.5億程度。物件自体の影響はほぼないが、稼働率の影響(駐車場、カーシェアなど)があった。
Q:消費税対応の影響は?(外税、10円単位にしたが)
消費税10%に伴って内税から外税へかじを切った。影響に対する見極めはもう少し時間をかけて確認していきたい。12月だけでいうと外税対応(値上げ)した駐車場は増収。未対応の駐車場は減収だった。今後の推移を見て細かな料金修正なども考えている。
Q:ブランド改定へのコスト10億円は今期も影響はあるのか。
昨年度の一時費用であり今期は発生しない。今期計画は営業利益+19.6%となっているが、前期の一時的費用を除くと通常成長。アナリストから強気だとコメントをもらったこともあるが、あくまでニュートラルな計画。
Q:取締役2名増員(5→7)の理由を教えてほしい
人数が少ないほうが意思決定が早いという部分もあるが、事業領域が広くなっており適切に運営する上で必要だと考えた。
Q:タイムズペイの今後の展開は
タイムズペイは会員の行動、目的を知るためのツール。ユーザーというより加盟店を増やすことに注力している。
Q:MaaS連合に加入しているようだが、連合内での立ち位置は
MaaS連合は電鉄会社が中心となっていて、お誘いがあって加入した。MaaSは定義を含めて不確定な状況で自社でも研究している。今後も全方位的なとらえ方で進める。
Q:Akippa(駐車場予約仲介)についてどうみているか
自社ではタイムズのBをやっている。駐車場事業と補完関係にあるビジネスであり今後も増やしていきたい。
Q:駐車場の宅配Boxへの活用はあるか
2件ほど導入実績があるが積極的な対応は考えていない。地主様との再契約の必要性など手間がかかる割には収益性が低い。宅配Boxの中身もわからずリスクもある。
Q:海外事業、新しい投資なども考えているようだが利益へのインパクトは。
海外の投資はフラッパー等ではなく監視カメラ型で行っていく。設備投資額は軽くなる。

Q:カーシェア車両。100V、1500Wの電源をつけて欲しい。

100V対応は検討したい。EV(リーフ)も実験中なので、EVを含めて対応方法を考えていく。福島の災害時に車両の無償提供などを行った。
Q:オペレーター。1名だけ不快な思いをしたことがあった。
申し訳ない。我々のビジネスは無人が基本で、唯一の接点がオペレーター。非常に重要だと考えており徹底する。
Q:カーシェアでのコンペティションやアライアンスを含めた気になる企業は
カレコ、オリックスに対してはだいぶ優位性が出ている状況。今後のコンペティターはいろんな動きがあるので全方位的にみながら対応していきたい。現時点で特段気になる企業はない。
Q:財務指標で気にしているものはあるか
事業全体で考えており、ROEなど一つの財務指標に注力することはない。しっかりと成長していくことが大切なフェーズだと思う。経常利益10%成長を目指している。
Q:配当の考え方は。配当利回りなど。
配当利回りについての考え方はない。1円でも高くしていくべきものだと思っている。
Q:子会社の会計マネジメント。会計システムなどはどうなっているか。
会計パッケージは国ごとに違うため別々。日本国内は1つのシステムにしている。
Q:駐車場事業の競争優位性は?真似できそうなビジネスに見えるが
強みは営業力だと回答している。営業マンが450人いてダントツ。駐車場事業は実は需要が非常に大きく、供給が追い付いていないという大きな背景がある。東名阪では2100万台必要と言われているが、実際は700万台しか供給できていない。このためどうやって「上手に仕入れるか」ということがポイントになっている。
他社参入しやすいのはそのとおり。ただ、規模の経済が働いておりNo.1である優位性によって差はずっと広がっている。
Q:看板替え。同業の駐車場をひっくり返すようなやり方はあるのか。
自社から戦うことはない。他社からひっくり返された場合はやり返すというやり方をしている。
Q:タイムズポイントの失効分を寄付にするといった考え方はあるか
今後検討したい
Q:タイムズカーシェア利用時のタイムズ駐車場料金割引といった施策はできないか
カーシェアのビジネスを突き詰めておらず、まずは単独でビジネスモデルを洗練させることが重要だと考えている。連携などによって集客するのは次のフェーズにしたい。
Q:訪日外国人の利用件数は
レンタカーは海外の方も利用できる。利用額は前年度比+73%だった。中国、香港、台湾、韓国。事故は3212件。事故率は日本よりは若干高い。韓国は減っているが、その他で伸ばしている。
Q:(報告会後に社長に確認)タイムズのBの収益性は?Akippaは大赤字でSOMPO-HDに増資を求めたが。
収益はトントン。Akippaとの差は営業コスト。自社の営業マンが通常の物件探しと一緒に見つけるためなんとかトントンにできている。

■感想など
カーシェア事業の利益率が向上しており、全社に対するインパクトも大きくなってきました。地理的なプラットフォーム独占は極めて強力で、今のところ隙は感じません。海外はまだ収益化に時間がかかるようで、今期に新規開発(駐車場を広げる)、来期から業績へ寄与という計画のようです。
印象に残ったのは最後の「タイムズのB」の収益性です。Akippaは赤字を垂れ流しており、パーク24と戦い続けると消耗していく構造になっています。駐車場予約仲介が美味しいビジネスになるかはわかりませんが、新たな市場の脅威を適切に守れており安心しました。
「オトナな会社」という印象は全く変わっていません。良い会社ですね。