投資初心者の方が、FPや証券会社に「投資を始めたいのですが何から始めたら良いですか?」と相談すると、たいていは「まずは投資信託がおすすめです」と言われます。しかし私はこの回答に賛同できません。私なら「小さく個別株を買いましょう」とお伝えします。

投資信託では何も学べない
投資信託はあたかも簡単な商品のように説明されがちですが、内在するリスクをどう測るかなど真面目に考えると複雑極まりない商品です。例えば日経225連動型投信とは、要するに225種類の株を買うということですが、この企業(の平均値)の成長力を測るのは困難です。
当然初心者がこんな商品を買っても自分が投資しているものについて学ぶ機会は生まれません。せいぜい「アメリカの利上げがどうの・・」などマクロ的な経済ニュースを曖昧に受け取るぐらいでしょう。
資産が減ろうが増えようが全て曖昧な理解。こうして最悪の場合、毎月分配型(取崩し型)が高利回り商品だと勘違いするレベルの知識のまま証券会社にカモられ続けます。

個別株を買うと様々なことが学べる
一方、個別株を買うとその銘柄のことが自然と気になります。

  • 銘柄に関するニュースと株価の影響
  • 決算と株価への影響
  • 財務諸表の読み方、PERPBRROEの意味
  • なぜ儲かっている/儲からないのか(ビジネスモデルの理解)
  • 株主になるメリットとリスク
  • 「株式会社が近代最大の発明」という意味

お金がかかっているだけに真剣になり、様々な新しい学びを得るようになります。

リスクも投資信託と大差ない
パフォーマンスやリスクも1020銘柄に分散すると投資信託と大差ありません(つまらなくなるので、私は逆に10銘柄以内を意識しています)。細かいですが運用コストも個別銘柄の方が割安です(信託報酬と株主優待の差)。最初の株を買うときはお金を捨てるような気分で株を買いますが、半年もすれば株価の波にも慣れてきます。そしてそのうち510銘柄を買うようになり、分散効果も生まれてきます。そして「波はあるが、簡単にゼロにはならない」ことも体感できるようになります。

分からないものに投資するな
「分からないものに投資するな」これは投資の第1条ですが、初心者が投資信託を買うというのは、まさにこれに直接抵触する不自然な投資法です。投資信託は株を一通り学んだ人が、便利ツールとして使うべき商品だと思います。

まずは自分の知っている銘柄で良いので小さく個別株を買いましょう。